Hanasaka 誕生秘話
― AI に EA を作らせて、勝てなかった人へ ―
花咲か爺さんFXトレード教室で配る「Hanasaka indi」「Hanasaka EA」「Hanasaka Auto」は、ある日ひらめいて一晩で書き上げたものではありません。4か月、約240の版、120本を超える設計書と記録。その積み重ねを、残っていたファイルの日付から辿ります。
※ 本文の数字は Dropbox に残るファイルの日付・版番・試算から拾ったものです。将来の利益を約束するものではありません。
序章 「AI に頼めば EA は一晩でできる」という誤解
2026年の春、EA 作りに AI を使う人が急に増えた。「こういうロジックで EA を書いて」と頼めば、数分でコードが返ってくる。コンパイルも通る。チャートに載せれば動く。
ただし、勝てない。
多くの人はここで止まる。3往復、4往復して「AI じゃ無理だ」と結論を出す。EA Designer Kuu のフォルダーには、その「止まらなかった記録」が残っている。最初のログは 2026年6月6日。最後の版は 10月10日。その間に残ったソースファイルは約200本、版番を合計すると約240版になる。
これは、その120日の話である。

第1章 6月 PW MTF ― ルールが生まれた日
6月6日、WORK_LOG というファイルが初めて作られた。中身は「Ver1.33 EA BTCUSD MTF FIX」。つまりこの時点で、すでに33版を重ねていた。翌7日には1日で WORK_LOG が8本。版は1.34から1.39へ。6月10日には1.43。
この頃、ひとつの転機があった。「MAIN_RULES.md」というファイルだ。AI に毎回同じ失敗をさせないための共通ルール。銘柄ごとに版を分ける、設定ファイルの命名、納品の手順。人間が AI に「覚えておいて」と頼んでも、AI は次のスレッドで忘れる。だから紙に書いて、毎回読ませる。
MTF は MTF2、MTF3 へと分岐し、7月16日に MTF2 の版番は 1.85 に達していた。

第2章 7月 PW MTFS ― 初日に15版
7月18日。新しい製品「PW MTFS」の初日に、EA が8版、インジケーターが7版上がっている。1日で15版。
同じ日に仕様説明書も7本。版を上げるたびに「何を変えたか」を文書にする習慣が、ここで固まった。MTFS は有料で販売され、7月20日に7版、23日に6版と駆け足で育ち、8月9日の Ver1.26 でいったん落ち着く。
AI との共同作業で最初に身につくのは、コードの書き方ではない。「1日15版を普通だと思う」感覚と、「変えたことを必ず書き残す」癖だった。

第3章 8月 PW GoldCockpit ― 28日で27版、土台が完成する
8月4日から31日まで、GoldCockpit EA は Ver1.01 から Ver1.27 まで駆け上がった。28日で27版。
この製品の価値はロジックではなく「土台」にあった。口座認証、注文が詰まらない非ブロッキング決済、複数端末で同じ口座を使うときの執行権、画面サイズに合わせる UI 倍率、設定の記憶、クオートの鮮度確認。地味だが、ここで作った基盤はその後のすべての EA に引き継がれ、いまの Hanasaka EA の中にも生きている。
フォルダーには「GoldCockpit不具合」という名前の箱があり、8月4日の操作ログとエキスパートログが入っている。不具合を隠さず箱に入れ、ログを AI に読ませて直す。マニュアルは Ver1.18 から 1.19 まで4回改訂された。

第4章 9月 PW TrendSign ― 7年分の1分足と向き合う
8月31日、ラチェット型トレンドラインと20本ブレイクアウトという、いまの Hanasaka のロジックの原型が生まれた。「PW TrendSign」。翌9月1日には、GoldCockpit の土台にこのロジックを載せた Cockpit EA が1日で7版。9月10日にはインジケーターが1日で12版。
この月の仕事は、コードよりも検証だった。2019年から2026年までの1分足データを AI に渡し、EA とまったく同じロジックを別のプログラムで機械的に再現させる。EA が画面に出す成績は信じない。実際の約定と試算が95%以上一致して、初めて「数字」と呼ぶ。
試して捨てた案も、すべて記録に残した。利確注文、トレイリング、1分足での執行、時間帯フィルター、買いだけ、金曜クローズ、分割決済、押し目エントリーの各種……20を超える「不採用リスト」。AI は過去に捨てた案を新鮮な顔で再提案してくる。リストがあれば「それは9月に試して負けた」で終わる。
9月末には、6つの時間足で動く自動売買 PTSC Auto が12版、押し目研究のテスト EA が6版。製品別の進捗ファイルは12本になった。新しいスレッドは、この1枚を読んでから再開する。

第5章 10月 Hanasaka ― 教室のために生まれ変わる
10月5日、PW TrendSign は「Hanasaka」に改名された。花咲か爺さんFXトレード教室で、手法とツールを無償で配るために。
6日間で、インジ3版、EA 5版、Auto 2版。基準となる口座タイプを変えて最適化をやり直し、半自動ボタンを付け、手動エントリーの損切りを残高の%で決めるようにし、押し目タッチ方式を加えた。決定事項は D-001 から D-027 まで台帳に残り、「決めた人」の欄はすべて「空」。AI は案を出し、試算し、反対もする。決めるのは人間だ。
そして10月10日。7年9か月を通したバックテストで、Hanasaka Auto は 1,785回、総損益 +$2,756/oz、PF1.40 という数字を出した。金が横ばいだった2022年は −$41。隠さない。2025年からの21か月は +$2,334/oz、PF1.73。21か月のうち17か月がプラス。

終章 240版が教えてくれたこと
Hanasaka の4か月を数字にするとこうなる。
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 期間 | 2026年6月6日〜10月10日(約120日) |
| 世代交代 | MTF → MTFS → GoldCockpit → TrendSign → Hanasaka の4回 |
| 残っているソース | 約200ファイル、版番の累計 約240版 |
| 設計書・ログ・進捗・マニュアル | 約120本 |
| 1日に7版以上上げた日 | 少なくとも5日(最多は1日12版) |
| 共通ルール | 14本以上。すべて失敗のあとに書かれた |
| 不採用リスト | 20案以上 |
| 検証データ | 2019〜2026年の1分足 約276万本 |


AI は速い。1日に12版を書ける。だが AI は忘れるし、同じ失敗を繰り返すし、自分の書いたバックテストを信じ込む。だからルールを紙に書き、進捗を1枚にまとめ、捨てた案をリストにし、EA の数字を別のプログラムで照合し、判定日を先に決めた。
Hanasaka は、AI が作った EA ではない。AI と人間が、120日間、毎日往復を止めなかった記録そのものだ。
教室では、この EA とインジケーターを無償でお渡しする。使ってみたい方は、公式LINEからどうぞ。配布資料の中身はこちら。
本記事に記載した成績はすべて過去データの試算であり、将来の利益を保証するものではありません。Hanasaka Auto はフォワードテストの途中(判定 2027年4月)です。自動売買には損失のリスクがあります。本教室は提携口座を通じて提供者が報酬を受け取ることがあります(PR)。
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